ご存知ですか?「Floss or Die」

フロス

「Floss or Die(フロス オア ダイ)」という言葉をご存知ですか?「フロスをしますか、それとも死にますか?」というちょっと怖い言葉です。これは1998年にアメリカ歯周病学会が発表したキャッチコピーで、近年歯周病と全身の関係に注目が集まっており、日本のメディアでもこの言葉が紹介されています。

そこで、質問です。あなたは歯磨きの時にデンタルフロスや歯間ブラシを使っていますか?

実は歯ブラシだけではなかなかプラーク(歯垢)をきれいに取ることができません。

歯と歯の間の歯垢除去率

厚生労働省「平成28年歯科疾患実態調査」によると、デンタルフロスや歯間ブラシを用いて歯間部の清掃を行っている人の割合は30.6%、男女別では、ほぼすべての年代で女性の方が、割合が高いという調査結果が報告されています。

 

歯と歯の間をケアするメリット

歯垢除去率がアップする

最初にもご紹介した様に、歯ブラシとデンタルフロスや歯間ブラシを併用することによって、歯と歯の間の歯垢除去率がアップします。

 

お口のトラブルを予防する

歯周病や虫歯の原因となるプラークをしっかり落とすことで、これらの予防に繋がります。

 

お口のトラブルや詰め物・被せ物の不具合を発見できる

デンタルフロスを使ったときに、引っ掛かりがある、糸がばらける、糸が切れてしまうなどの場合には、虫歯になっていたり、詰めもの・被せ物に不具合がある可能性があります。

また、正しくフロスを使用しているのに、歯茎から血が出る場合は、歯周病の可能性も。気になる場合は、歯科医院で確認してもらいましょう。

 

フロスや歯間ブラシも歯ブラシと同様に、正しく使うことが大切です。入らない箇所に無理やり入れたり、力任せにして歯茎を傷つけてしまうこともありますので、歯科医院の歯磨き指導でフロスや歯間ブラシの正しい使い方や、お口に合った歯間ブラシのサイズなどを知り、正しく安全に使いましょう。

 

歯科定期健診

 

当院の予防歯科

当院では、歯磨き指導、クリーニング、かみ合わせチェック、生活習慣指導など担当衛生士が個々の患者さんに適したケアを実施しています。さらに、お口の状態に合わせた特別な予防処置(自費)もおこなっていますので、ワンランク上のケアをご希望の方はお気軽のお声がけください。

予防歯科

デンタルフロスや歯間ブラシについては、過去のコラム「歯ブラシ以外のケア用品-デンタルフロス-」「歯ブラシ以外のケア用品-歯間ブラシ-」でも詳しくご紹介していますので、併せてご覧ください。

 

参考

厚生労働省「平成28年歯科疾患実態調査」 https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/62-28-01.pdf

公益財団法人ライオン歯科衛生研究所 https://www.lion-dent-health.or.jp/labo/article/care/02.htm