マスク生活で気になるお口のお悩み~口呼吸について~
前回「お口の渇きと口臭について」では唾液の働きについてご紹介しましたが、今回はマスク生活でお口の渇きや口臭のお悩みの原因となっている「口呼吸」についてご紹介します。
口呼吸による影響
虫歯や歯周病、口臭の原因になる
口呼吸でお口が乾燥してしまうと、唾液が減り、虫歯や歯周病の原因菌が活動しやすい口腔内環境になってしまいます。これが口臭の原因にもつながります。
口周りの筋肉の衰え
口がぽかんと開いていることで、口周りの筋肉が常に緩んだ状態となり、筋肉が衰えてしまいます。しわやたるみ、二重あご、さらにはいびきの原因にもなってきます。
お子様の場合は、口呼吸が歯並びにも大きく影響しますので注意が必要です。
風邪や感染症になりやすい
鼻は呼吸で入ってきた細菌やウイルスなどを体内に侵入させない機能が備わっているため、風邪をひきにくくしたり、ウイルスに感染しにくくしたりする特徴があります。
しかし口呼吸では、細菌やウイルスなどを直接体内に取り込んでしまうため、風邪や感染症になるリスクが上がってしまいます。
口呼吸の影響はこの他にも様々です。このような影響をできるだけ抑えるためにも、しっかり対策をしておきましょう。
口呼吸の対策
口周りを鍛える
口周りの筋肉を鍛えて、無意識でもしっかり口が閉じている状態にしましょう。
メディアでもよく紹介されている「あいうべ体操」がおすすめです。「あいうべ体操」は、福岡市のみらいクリニック内科医の今井一彰氏が提唱しているお口の体操です。
「あー」「いー「うー」「べー」とそれぞれお口を大きく、しっかり意識して動かしましょう。これを1セットとし、1日30セットを目安に毎日続けましょう。
鼻呼吸を意識する
「お口の渇きと口臭について」でもご紹介しましたが、仕事や勉強中、テレビを観ている時など、何かに集中していると無意識に口呼吸になりがちですので、できるだけ鼻呼吸を意識しましょう。
仕事のデスク周りなど目に付くところに「鼻呼吸!」と書いたメモを置いておくと意識できていいかもしれません。
今回はマスク生活での口呼吸についてご紹介しましたが、口呼吸になっている原因は他にも鼻詰まりなどの場合もありますので、その場合は耳鼻科などかかりつけの医師に相談することをおすすめします。
これらの対策とともに、バランスの良い食事や充分な睡眠、適度な運動など規則正しい生活を心がけて免疫力をアップし、冬を乗り切りましょう!
参考
みらいクリニック「あいうべ体操」https://mirai-iryou.com/aiube/