ドライマウスについて
ドライマウスとは⼝腔乾燥症とも⾔われ、様々な原因で唾液の分泌量が減って⼝が乾燥する症状のことです。
暑い⽇が続き、⽔分を取っても⼝が乾いたりしていませんか︖逆に涼しいところで汗をかいていないような気がしても、エアコンなど乾燥した部屋にいると体はもちろん、お⼝の⽔分も減 っているかもしれません。
ドライマウスの影響
初期段階では⼝の渇きによる粘つき、⾷べ物が飲み込みにくい、⼝臭が気になる、⾍⻭や⻭周病になりやすいなどの症状が⾒られます。ドライマウスが重症化すると、喋りづらかったり口臭が気になったり、舌のひび割れやその影響による舌の痛みが出ることもあります。
また、唾液の機能が下がり細菌が繁殖し、お口のトラブルだけでなく、全身に影響してきます。
ドライマウスの原因
ドライマウスの原因は様々です。ストレス、薬の副作⽤、糖尿病や基礎疾患、加齢や筋⼒の低下などの⾝体的変化、⼝呼吸している、飲酒や喫煙などがあります。
改善⽅法
●⼝の潤いを保つ ︓ こまめな⽔分補給を。乾燥する季節には部屋の湿度に注意したり、マスクの着⽤も効果的です。
●よく噛む ︓ 唾液は噛むことで脳に刺激が伝わり、分泌されます。噛み応えがある⾷材を意識して⾷べるとよいでしょう。ガムをかむのも効果的です。
●喫煙や飲酒をひかえる ︓ 喫煙や飲酒は唾液の分泌を減らしてしまう原因になるので、できるだけひかえましょう。その他⽣活習慣も⾒直しましょう。
●唾液腺マッサージ ︓ 唾液の分泌を促すために、唾液腺マッサージが効果的です。
唾液の役割
抗菌作用 ︓ 虫歯や歯周病などお口のトラブルだけでなく、口からの細菌感染を防ぎます。
消化作用 ︓ よく噛み、唾液をたくさん出すことで、飲み込みやすくしたり消化しやすくしたりします。
粘膜保護作用 ︓ 口の粘膜を保護します。唾液が少なくなると、口の中が傷つきやすくなります。
中和作用 ︓ 食事をした後は口の中が酸性に近づきます。唾液がこれを中和して、お口の健康を守ります。
修復作用 ︓ 歯の再石灰化や口の中の傷を治りやすくします。
唾液は、以上の様にお口にも体にも大切な働きをしています。⼝の渇きがひどくなる前に、かかりつけの⻭科医院に相談してみてはいかがでしょうか。
参考
日歯8020テレビ https://www.jda.or.jp/tv/89.html
毎⽇新聞 https://mainichi.jp/articles/20150227/mul/00m/100/00900sc Lidea https://lidea.today/articles/775