あなたのお口への関心度は?

歯科医院は、「歯に痛みや違和感などの症状が出てから行く」というところから、「悪くなる前に予防のために行く」という場所へと変わりつつあります。
日本でも歯科検診を受診している人の割合は徐々に増えています。

過去1年間に歯科検診を受けた者の割合の年次推移
厚生労働省 平成 28 年国民健康・栄養調査結果の概要より

しかし、定期健診やクリーニングの受診率は他国に比べると低く、スウェーデンやアメリカではオーラルケア(歯や口の中を清潔に保つ手入れをすること)に対する意識が高いという調査結果が発表されています。
日本の歯科医院へ行く目的として最も多いのは「治療」、欧米で最も多いのは「歯の健康診断」というように大きく違いがあります。
その差から、70 代で自分の歯が何本残っているのかという調査結果でも、日本は 16.5 本、スウェーデンは 21本というように大きな差が出ています。

70代の残存指数の違い

日本では自己流でしっかり歯を磨いているから大丈夫と感じている人が多く、その磨き残しから虫歯になってしまうことも多くあります。それぞれ歯並びや歯磨きの癖が違うため、歯ブラシが当たりにくく磨き残しがある場所も人によって違います。
また、磨き残した汚れを放置しておくと、どんどん蓄積されて口臭がひどくなったり、虫歯や歯周病の原因・悪化につながってしまいます。これらを解決するには、ご自身でのセルフケアと歯科医院でのプロによるケアが重要です。

当院の歯科定期健診では、以下のことを行っています。

⚫ ブラッシング指導
個々の口腔内の状況に合わせて適切なブラッシング方法を指導いたします。

⚫ クリーニング
専用の機器を用いて歯をクリーニングしていきます。日頃のケアでは除去できない汚れまできれいに落とします。

⚫ かみ合わせチェック
かみ合わせの乱れは口腔内疾患を引き起こすだけでなく、全身にも影響を及ぼします。かみ合わせに問題がないか定期的にチェックします。

⚫ 生活習慣の指導
不規則な生活習慣・喫煙習慣などがないかお伺いいたします。健全な口腔内環境を維持するには、健全な生活習慣が必要です。

歯磨き指導

 

虫歯や歯周病は自覚症状が乏しいため、初期の段階で発見するには定期的にプロの目でチェックする必要があります。かかりつけにしている病院や医師と同じように、信頼して気軽に相談できる「かかりつけの歯科医」をもち、長期にわたる定期健診や管理をおすすめしております。

また、当院は「厚生労働省指定かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所」に認定されております。生涯にわたり安心・安全な治療を提供するだけでなく、定期的なお口の検診や歯周疾患の重症化を予防し、歯の喪失リスクの低減を図ることで、患者さんの健康に寄与することが可能と認められた歯科医院です。

歯科医院は「苦手・嫌い」というイメージを持っている方も多かもしれませんが、治療技術の進歩によりこのイメージも当てはまらなくなっています。当院を含め多くの歯科医院では、できる限り痛くない治療を実践していますので、悪いところは早期にしっかり治して、定期的な健診やクリーニングでご自身のお口の健康を維持しましょう。

 

参考
厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000177189.html
LION https://www.lion.co.jp/ja/company/press/2014/pdf/2014050.pdf
LION クリニカ https://clinica.lion.co.jp/yobou/new.htm