⼦どもの⻭について
コロナウイルスの影響もあり、お子さんが家にいる機会が増えていますね。
休みが続くと、おやつなどを食べる機会も増えたり、夜遅くまで何かを食べて歯磨きをしないまま寝てしまったり、どうしても生活リズムが乱れがちになります。
保護者の方もご自身のお口のことはわかっても、子どものお口のことでお悩みの方も多いのではないでしょうか。
子どもの歯は、大人の歯に比べてむし歯になりやすいので、保護者の方が生活や歯磨きチェックなどしっかり管理してあげることが必要です。
今回はそんな子どもの歯についてご紹介します。
乳⻭仕組み
乳歯は生後6カ月頃から生えはじめ、2歳くらいまでに、下の図の様に上下合わせて20本生えそろいます。6歳ごろから、順に永久歯に生えかわっていきます。
乳⻭の特徴
乳歯は永久歯に比べ、エナメル質も象牙質も半分の厚みしか無いため、むし歯になりやすく、進行も早いという特徴があります(歯の構造に関しては「歯と口の健康週間」でもご紹介していますので、併せてご覧ください。)。
そのため、数か月で神経に達するようなむし歯に至ってしまうことも。
さらには、子どもは一人で上手に歯磨きができなかったり、甘いものやお菓子を好んで食べてしまったり…これらの条件が乳歯の特徴に合わさることで、子どものお口はむし歯が好む条件がそろいやすくなります。
乳⻭の役割
乳歯は、永久歯が生えるまでの間、食物を噛んだり、正しい発音をしたり、顎の発育を助ける働きがあります。
さらに大きな役割として、永久歯が正しく生えてくるためのスペースを維持するという重要な役割があります。
そのため、乳歯をむし歯の状態で放置し、早期に歯を失ってしまうと、失った乳歯の下から出てくる永久歯の生えるスペースが無くなってしまい、歯並びが悪くなってしまう可能性があります。
繰り返しになりますが、磨き残しなどお子様だけでは十分にお口のケアができないため、保護者や大人の方の協力が必要です。歯磨きはもちろんですが、食べる物、食事・おやつの時間や量などしっかり管理してあげましょう。
食事には、むし歯になりにくい・歯にいい食べ物などを工夫して与えてあげるといいでしょう。
お口を清潔に保つことは、風邪やインフルエンザ予防にもつながりますので、特に今の時期はしっかりケアをしてあげたいですね︕
次回は、お子様のお口の成長にも関わってくる、噛むことの大切さについてお話します。
参考
テーマパーク8020 https://www.jda.or.jp/park/function/teeth-grow.html
kao https://www.kao.co.jp/clearclean/oralcare/haekawari/01/