メディアの長時間利用が影響?姿勢・噛み合わせ・口呼吸との関係

スマートフォンやタブレット、テレビ、ゲームなど、メディアは私たちの生活に欠かせない存在です。特にお子さんは、学習や遊びの一環として利用する機会が増えています。

しかし、長時間のメディア利用が「お口の健康」に影響を与えることをご存じですか?今回は、メディア利用とお口の関係、健康な口元を守るためのポイントをご紹介します。

 

メディア利用がもたらすお口への影響

姿勢の乱れと噛み合わせの悪化

デジタルデバイスと子どものお口

スマホやタブレットを使うとき、多くの人がうつむいた姿勢になります。この姿勢が続くと、首や肩の負担だけでなく、特にお子さんの場合、顎の発達や歯並びに悪影響を及ぼすことがあります。

 

口呼吸の習慣がつく

口呼吸

メディアに集中していると、無意識に口がポカンと開いてしまいがちです。口呼吸が習慣化すると、口内が乾燥しやすくなり、唾液の分泌が減少。これにより、虫歯や歯周病のリスクが高まるだけでなく、口臭の原因にもなります。

 

噛む回数が減る

ながら食べ

食事中にスマホを見たり、パソコンを操作したりする「ながら食べ」は、噛む回数を減らす原因になります。よく噛まないと消化に負担がかかるだけでなく、子どもの顎の発達にも関わります。

 

睡眠の質の低下

歯ぎしり

夜遅くまでスマホやゲームをしていると、睡眠不足になりやすくなります。睡眠の質が低下すると、ストレスや自律神経の乱れにより歯ぎしりが増え、歯のすり減りや顎関節症のリスクが高まります。

 

 健康なお口を守るためにできること

利用時間や姿勢を見直す

スマホやタブレットを使うときは、背筋を伸ばし、画面の高さを目線に合わせましょう。また、長時間の利用を避け、合間にストレッチを取り入れることで、顎や体への負担を軽減できます。

 

口を閉じる習慣をつける

メディアを利用するときは、意識的に鼻呼吸を心がけましょう。特にお子さんには、「お口を閉じようね」と声をかけることで、口呼吸を予防することにつながります。

 

メディア利用のルールを決める

「食事中はスマホを使わない」「寝る1時間前にはスマホやゲームをやめる」など、ルールを決めることも大切です。食事に集中してよく噛んで味わうことを意識したり、質の良い睡眠につながります。

 

まとめ

今回は、メディア利用とお口の関係や、健康な口元を守るためのポイントをご紹介しました。

スマートフォンやタブレット、ゲームなどのメディアは、生活を便利にし、楽しい時間を提供してくれます。しかし、長時間の利用が続くと、お口の健康にさまざまな影響を与える可能性があります。

「最近、子どもが口を開けていることが多い」「姿勢が悪くなってきた」と感じたら、生活習慣の見直しとともに、歯科医院でのチェックを受けてみてください。