虫歯や歯周病はうつるの?
虫歯や歯周病は、人にうつることがあります。特に小さいお子さんがいらっしゃる方は、「母子感染」という言葉を聞いたことがあるかもしれませんね。
今回は虫歯や歯周病がどのようにうつるのか、また予防するにはどうすればいいのかをご紹介します。
虫歯や歯周病がうつる仕組み
虫歯や歯周病は細菌感染によって起こるものです。虫歯や歯周病が直接うつるのではなく、正しくはそれらに関わる細菌が人から人へうつります。そのため、必ずしも虫歯や歯周病が発症するとは限りませんが、可能性が高くなってしまいます。
赤ちゃんのお口の中には虫歯や歯周病に関わる細菌はいません。赤ちゃんに関わる家族など周りの人と食器を共有したり、キスなどのスキンシップをすることで唾液を介してうつるといわれています。赤ちゃんは母親と接する機会が多いため「母子感染」と言われていますが、母親だけに限らず、赤ちゃんを取り巻く周りの人も虫歯や歯周病であれば、赤ちゃんが虫歯や歯周病に感染するリスクが高まります。これは大人同士でも同じです。
予防方法
虫歯や歯周病をうつすリスクを減らしたり、発症しないように予防するには正しい口腔ケアを行いましょう。歯科医院で行うプロケアと、ご自身で行うセルフケアでしっかりリスクをコントロールすることが有効です。
歯科定期健診や予防処置を受ける(プロケア)
虫歯や歯周病は自覚症状が乏しいため、初期段階で発見するには定期的にプロの目でチェックする必要があります。病気の早期発見は、治療における身体的・金銭的負担を軽減できます。当院では担当衛生士が個々の患者様に適したケアを実施いたします。お口の状態に合わせた特別な予防処置もございますので、お気軽にご相談下さい。
正しい歯磨き(セルフケア)
歯磨きで大切なのは、プラーク(歯垢)をしっかり取り除くことです。そのためには、患者様ごとに異なる、歯並びや磨き方の癖などそれぞれに合った正しい歯の磨き方を身に付けることが大切です。当院では定期健診のブラッシング指導で、適切なブラッシング方法をお伝えしております。せっかく時間をかけて歯を磨くので、正しい歯磨きで効率よくケアをしましょう。デンタルフロスやフッ素配合の歯磨き剤、洗口液などを併用するとさらに効果的です。
また、健全な口腔内環境を維持するには、健全な生活習慣が必要です。バランスの取れた食事や、しっかり睡眠をとる、適度な運動をするなど規則正しい生活を心がけましょう。
お口をケアすることは、大切な人に虫歯や歯周病をうつさないだけでなく、ご自身のお口とからだの健康にもつながります。日頃からしっかりケアをして、虫歯や歯周病などのお口のトラブルとは無縁な生活を送りましょう。